一億総脱サラ

という名の雑記ブログ

元農林水産事務次官による長男殺害事件の闇

今年、世間を賑わせた事件の一つだと思います。

東大出身の元エリート官僚が長男を殺害した事件ですね。
長男(当時44)が引きこもりだった事もあり、かなりワイドショーを賑わせた事件でしたが、懲役6年の判決が下されました。

世間では判決について賛否あるようですね。
情状酌量の余地がある、いや殺人で6年かよ、など様々です。
過激な意見だと、不良品を親が始末するのは当然だという声までありますね。

判決については過去の判例を元に裁判所の判断ですので自論は避けます。
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この家庭、東大卒エリート官僚が父親であるのがポイント。
これほどのエリートは総じて自分は特別だと思っている事が多い。

もちろんそれ相応の努力はしてきたと思うので立派だと思うが、自分を特別扱いしてる人が多いのは事実ですね。
周りの人より優れている、一般人とは違うと考えている訳です。

おそらく被害者も子供の頃からそれ相応の教育をされてきて、潜在的に沁みついてると思います。もしかしたら教育虐待ですね。
母親の事を愚母とネットに書き込んでいた事からも、何かしら親子関係に問題があったものと思います。


被害者となった長男はアスペルガーの診断を受けていたようです。
近年では、個性を活かして活躍する著名人も多くいますが、それはアスペルガーの中でも一部の人の話。
多くのアスペルガー患者は生きづらさを抱えて生きています。
アスペルガー症候群 - Wikipedia

この被害者も44歳で引きこもりから考えても、かなり生きづらさを感じていたと考えられますね。
特徴の一つに、一般人ができる普通の行為ができない、自分自身に強いコンプレックス・自己否定感を持っている人が多いそうです。

家族も苦しかったと思いますが、長男をさらに追い込んだのはこれだと思うんです。
「娘は絶望して自殺した」元農水次官はなぜ息子を殺害したのか?法廷で明かされた家族の苦悩 - FNN.jpプライムオンライン
被害者の妹の縁談が兄(被害者)が原因で破断し自殺した。
これも、なんだかなと思うんですが、ちょっと知り合いを例に出しますね。

知り合い(50代後半)に3人息子がいます。
三男に先天性の重度の障害があります。
長男に結婚の話が出たときに、相手の親が三男の事で難色を示したそうです。
知り合いは自分達が離婚して、相手側に会わないでいいように三男だけ自分が引き取ると提案したそうです。
すると長男「三男は可愛い弟なのに、そんな事言う家とはやってけん」
それで自ら破断にしました。

家族を大切にするとはこうゆう事じゃないかと思います。
知り合いの覚悟もそうですが、長男もしっかり気持ちが伝わってますね。

先天性の病気だからこの事件とは違うでしょ、と思うかもしれませんが、暴れた時は手がつけられないようです。
大人数人がかりでも止められないそうです。

加害者になった父親に、この覚悟があったようには思えません。
自殺した娘さんに対しても、このような覚悟があったとは思えません。


この被害者長男がいつからアスペルガー診断されてたか分かりませんが、殺害される前の会話をみると、
「ゴミ捨てなんて基本的なこと」「迷惑かけないでくれ」など加害者が言っているようですね。
これ言い方を変えると、
「こんな事もできないのか、いい歳こいて親に迷惑かけるなよ」という事です。
これはアスペルガーにとっては厳しい言葉だと思います。
ただでさえ自己否定感が強いのにさらに否定される訳です。
自分の子供がアスペルガーだと知っているなら言ってはいけない言葉だったのではと思います。

加害者エリートからしてみれば、
こんな誰でもできる事くらいはできるでしょ?という事なんですけどね。
本当ならば、自分の息子にもエリート街道を走ってほしかったはずで、昔からできない息子に苛立ってたのも想像できます。


この親子の事件に到った特徴としてもう一つ。
被害者は加害者を尊敬していたという点ですね。
先にも書きましたが、母親を愚母と呼びながらも、父親の自慢をネットで書いていたんです。
これが完全な毒親であったならば、良くも悪くも子供は自立するんですよ。
親の管理下に置かれるより、従うより、一緒にいるより家を出たほうがマシですから。

今回の事件は同居後すぐに起きました。
事件の少し前までは別々に暮らしていたみたいですが、なぜ再度同居したんですかね?
別居してる間に息子が事件を起こしてないのに何故同居したんですかね?

年老いた親に手を挙げた被害者を擁護する気はありませんが、自立できなかったと諦めてたのは親じゃないかと思うんです。

一般の家庭でも障害を持った子供や、精神的な疾患のある子供を持った家庭なんていくらでもあります。
どこの親もそんな子供を案じながらも
「将来、自分たちが居なくなっても、せめて一人で生きていけるように」と願いながら、時には厳しく育てるのだと思います。
たとえ優秀でなくても、貧乏でも、そうやって自立して生活していくんだと思います。

有名な女優の息子に同じようなのが居ますね。
芸能人なので報道されてしまいますが、子供の頃から多額の小遣い。大人になっても親にせびる。言う事聞かないと殴る蹴る。薬物で数回逮捕歴あり。

有名なので誰の事なのか皆さんお察しだと思いますが、一般人が思うのは「金渡さなければいいのに」ですよね。
金持ってない一般人なら報道にもならないのもありますが、金持ってなければここまで可笑しな人間にならなかったのも事実じゃないでしょうか。

今回の悲しい事件ですが、多くの要因が重なってしまったものですね。

  • 息子がアスペルガーだった
  • 裕福だった
  • 家族関係が希薄だった感じがする
  • 父は尊敬してるが、母は嫌い
  • 息子を突き放す事もできず面倒見てしまった
  • エリートじゃないといけないという強迫観念が息子にあった
  • 妹が自殺した
  • 直前に川崎殺傷事件があった

まあ、報道で知る事しかできないので想像の域を超えませんが、少しづつ少しづつ手詰まりになっていったのは間違いないでしょう。

最後の最後に覚悟を持って終止符を打ったという点では、親として最後の務めだったのではないでしょうか。
加害者と被害者が逆になってたとしても、最後の務めだったと思います。

ただ、今回の事件は
「本当に殺されるかと思い怖かった」
のが結局の理由だったと思います。

本気で息子と向き合った結果ではなかったのではないか?と思う次第です。

日本での殺人事件の半分は身内の犯行だそうです。
悲しい事件ですが、他人を巻き込んでいたらと考えると仕方なかったのかと思う事件でした。

まあ、普通の人でも生きにくい日本になってきたのは確だよね。